原理主義

原理主義の概要と歴史、さまざまな分野での原理主義の使われ方。原理主義という用語に関する知識を紹介しています。

キリスト教

神学やキリスト教史の中で根本主義と訳される場合と、原理主義と訳される場合とでは、意味が異なり、原理主義と訳される場合は、強い非難の意味を含み、自称されることはない。「ファンダメンタリストという名称ぐらい敵意に満ちた侮蔑的な差別用語は、おそらくキリスト教界には見当たらないのではなかろうか。」[11]と言われている。

実際の使用状況としては、日本基督教団においては、神社参拝を偶像崇拝として行わないクリスチャンをファンダメンタリスト、その立場をファンダメンタリズムと呼んだ[12]ことが戦時中にあった。「神社非宗教論」を唱え神社参拝を容認する立場では、美濃ミッション事件から神社参拝拒否をファンダメンタリズムとする合意が形成されたという [13]。戦後日本基督教団の井門富二夫は、ファンダメンタリズムを、「負け犬の宗教」「反動形成」「新興宗教が萌芽状態において発生した直後の、情緒的ないしまだ結晶しない精神状況」「産業社会のじゃま者」「社会の発展に追随できない層の敗北自認から生じたもの」とする[14]。

山我哲雄は、聖書無謬説、逐語霊感説を注意するべき原理主義の特徴としている[15]。

 

参照:Wikipedia原理主義